瑞穂は、夫・浩一との新生活を楽しみにしていた。
駅に近い3LDKのマンションへ引っ越す予定だったが、正月に義母と話している最中、突然耳を疑う言葉を聞いた。
「2月から私も一緒に住むから」
相談ではなかった。
義母はすでに自分の部屋まで決め、仕事も辞めるつもりだった。
同居が始まると要求はさらに増えた。
朝食は6時30分。
瑞穂は18時までに帰宅。
家事も食事の準備も嫁が担当。
そして、「働かなくなるから、毎月3万円のお小遣いをちょうだい」と言い出した。
瑞穂は夫に訴えた。
そもそも同居自体、事後報告だった。
それなのに夫は、「俺の親なんだから大事にしてやってよ」「そんなことで揉めたくないだろ」と母親の側に立った。
瑞穂は毎月3万円を渡しながら、仕事と家事を続けた。
そんなある日、帰宅するとリビングに大きなマッサージチェアが置かれていた。
そして、そこにあったはずのドレッサーがない。
それは瑞穂が母親から譲り受けた、大切なアンティーク家具だった。
「ドレッサーは?」
義母は平然と答えた。
「邪魔だから粗大ゴミに出す手配したわよ」
さらにマッサージチェアは7万円。
支払いに使われたのは、瑞穂のカードだった。
もちろん許可などしていない。
それでも義母は、「私には必要なの」「あなたのカードで払っておいたから問題ないでしょ」と言い放った。
夫まで、「母さんに必要なんだから、事後報告でもいいだろ」と庇った。
そこで義母が決定的な一言を口にした。
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