私は緑子、28歳。
祖父母が亡くなったあと、
一つの土地を正式に相続した。
そこには家族の思い出もあったため、
私は売却せず月極駐車場として管理していた。
税金や維持費を払い、
残った分の一部は、
子ども好きだった祖父母を思って地域の施設へ寄付していた。
そんなある日。
13年間ほとんど姿を見せなかった兄が、
突然私のアパートへやってきた。
兄は開口一番、
「祖父母の土地を独り占めしてるだろ」
と言った。
私は驚いた。
土地を私に残すと決めたのは祖父母だ。
しかも兄は、
祖母が亡くなった頃にも家を離れていた。
それから間もなく、
今度は兄の妻と、その両親まで現れた。
兄嫁は妊娠しているという。
そして当然のように言った。
「あの土地、私たちに返して」
「これから子どもも生まれるんだから、
そこに私たちの家を建てるの」
私は耳を疑った。
「返すって……。
あそこは私が相続した土地ですよ」
すると、
「財産は長男が継ぐものでしょ」
「独身のあなたが持ってても意味ないじゃない」
とまで言われた。
さらに驚いたのは、その後だった。
兄夫婦はすでに、
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