私はれな。
夫のかやとは結婚8年目になる。
私たちには6歳の息子、ふゆと、4歳の娘、なみがいる。
4人で暮らす普通の家庭。
少なくとも、私はそう思っていた。
でも、ずっと心の中で引っかかっていることがあった。
それは、夫の子供たちへの接し方だった。
夫は娘のなみには、とても優しい。
「パパと遊ぼうか」
「なみは可愛いな」
そう言って、何でも笑顔で許す。
しかし息子のふゆとに対しては違った。
宿題を少し後回しにしただけで、
「早くやれ」
「男なんだからしっかりしろ」
大きな声で怒鳴る。
もちろん、子供にルールを教えることは必要だと思っていた。
でも、最近の夫の態度は明らかに違っていた。
ある日の夕食前。
ふゆとは絵を描いていた。
「宿題終わったの?」
私が聞くと、
「もう少しで終わるから待って」
そう答えた。
「じゃあ絵が終わったら宿題ね」
約束をした直後だった。
夫が突然怒鳴った。
「遊んでないで早くやれ!」
私は驚いた。
「大きな声出さないでよ。絵が終わったらやるって約束してたでしょ」
すると夫は言った。
「男はもっと厳しく育てないとダメなんだ」
でも、その直後。
娘のなみが、
「喉乾いた。ジュース飲みたい」
と言った。
すると夫は笑顔になった。
「少しだけならいいよ」
私は思わず言った。
「かや、ふゆとにはあんなに厳しいのに、なみには甘すぎない?」
夫は答えた。
「仕方ないだろ」
「男の子と女の子は違う」
「男親は娘に甘いものだ」
その言葉を聞いて、私は違和感を覚えた。
確かに父親が娘に甘いという話は聞く。
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