俺は公平。
妻の彩奈とは数年前に出会い、結婚した。
そして待望の子供が生まれた。
娘の誕生を知った時、俺は本当に嬉しかった。
これから父親として、この子を守っていこう。
そう決めていた。
出産後、妻は体調が戻っていなかった。
だから俺はできる限り支えようと思った。
退院の日には布団を準備した。
ベビーシートも取り付けた。
妻と娘が安心して帰れるように準備した。
「俺たちの大切な娘だからな」
そう言った時、妻も小さく頷いていた。
しかし、家に戻ってから様子が変わった。
1週間。
妻は俺と一言も話さなかった。
同じ家にいるのに、まるで存在しないように扱われる。
最初は産後の疲れだと思っていた。
だから責めなかった。
LINEを送った。
「何か俺に不満があるなら言ってほしい」
「改善できることならする」
「直接話しにくいなら、このLINEでもいい」
でも返信はなかった。
俺は仕事をしながら家事もした。
妻と娘のために食事を用意した。
何度も声をかけた。
それでも妻は俺を無視し続けた。
そして1ヶ月が過ぎた。
ある夜、妻の弟である光から連絡が来た。
「お兄さん、少し話したいことがあります」
会って話を聞くと、光は言いにくそうに口を開いた。
「姉の様子……何か変じゃありませんでしたか?」
俺は驚いた。
「やっぱり何かあるのか?」
光は複雑な顔をした。
そして、俺が知らなかった妻の秘密を話し始めた。
娘の父親について。
俺はその瞬間、言葉を失った。
光は、自分の会社の先輩から聞いた話を説明した。
その男は既婚者だった。
そして彩奈と関係を持っていた。
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