私は昔から、家族の中で少し肩身の狭い思いをして生きてきた。
兄は結婚してからというもの、何かにつけて「俺には家庭があるから」「子どものことで忙しいから」と言い、実家のことや両親のことにはあまり関わろうとしなかった。
一方、私は独身だった。
そのせいなのか、兄夫婦はどこか私を「時間がある人間」と決めつけていた。
両親が年齢を重ね、少しずつ体が弱ってきた頃も、私はできる限り実家へ通い、買い物や病院の付き添い、家の修理などを手伝っていた。
ある日、兄夫婦に両親の今後について相談しようと電話をした。
「そろそろ父さんと母さんのことを一緒に考えた方がいいと思う。介護のこともあるし、兄さんにも協力してほしい」
すると、電話の向こうから兄の冷たい声が聞こえてきた。
「いや、俺たちを頼るなよ」
一瞬、言葉の意味が理解できなかった。
「え?」
「だってお前、独身だろ?時間もあるんだから、お前がやればいいじゃないか。俺たちは仕事もあるし、子どももいるんだよ」
さらに義姉まで口を挟んできた。
「そうですよ。独身だから自由に動けるんでしょう?親のことはあなたが面倒を見るのが自然じゃないですか」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が冷たくなった。
私はこれまで、独身だから仕方ないと思って両親を支えてきたわけではない。
大切な親だから、自分にできることをしていただけだった。
しかし、兄夫婦は「独身」という理由だけで、私にすべてを押し付けようとしていた。
それから私は、ある決断をした。
「もう、誰かに期待するのはやめよう」
私は両親と相談し、古くなった実家を建て替えることにした。
長年住んできた家は老朽化し、段差も多く、高齢の両親には危険な場所が増えていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=zeyOGHKjzpE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]