新幹線に乗り込むと、いつものように指定席の番号が書かれた切符を手にし、車両に向かった。私の席はちょうど車両の中央付近で、前も後ろも比較的静かな場所だと思っていた。普段通りに座席に向かうと、少し異様な雰囲気を感じた。
私の席に到着したとき、すでにそこに座っているのは一人の女性と、小さな女の子だった。最初は、何かの間違いでと思い、優しく声をかけた。
「すみません、ここは私の席なんですが…」
すると、女性はすぐに顔を上げ、少し驚いた様子で私を見た後、口を開いた。
「いや、私が先に座ってたから、この席は私のものよ。」
その言葉に私は驚き、もう一度切符を確認しながら冷静に説明した。
「申し訳ないですが、私はこの席のチケットを持っています。席番号を確認してもらえますか?」
女性は少し不機嫌そうな顔をして、座ったまま動こうとはしなかった。
「私が先に座ってたの。だからこの席は私のものよ。車掌に言えばいいんでしょ?」と、彼女は強い口調で言い放った。
その言葉に、私は少し苛立ちながらも冷静を保とうと努めた。確かに、先に座った者に一定の権利があるとはいえ、指定席に座る権利は切符を持っている者にある。
私の席が他の人に取られることなどあってはならない。
そこで私は、車掌を呼ぶことにした。しばらくすると、車掌がやって来て、状況を説明した。
「すみません、この席は私のものです。」と、私はすぐに車掌に説明を始めた。車掌は女性と子供を一瞥した後、冷静に言った。
「失礼ですが、お客様、指定席のチケットをご確認ください。」
女性は一瞬顔をしかめたものの、切符を見せることはせず、しばらく黙っていた。
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