「……23,370円?」
1月の電気料金を見た瞬間、私はスマホを持ったまま固まった。
12月は9,717円。
それが1ヶ月後には23,370円。
倍どころか、13,653円も増えている。
でも、まったく心当たりがなかった。
11月から暖房のエアコンは使っていない。
ヒーターも0回。
テレビもほとんど見ない。
給湯器の設定も変えていない。
普段使う電気といえば、冷蔵庫、照明、洗濯機、スマホの充電くらい。
「いやいや、何に使ったの?」
最初は請求ミスを疑った。
そこで電力会社へ電話した。
しかし担当者から返ってきたのは、
「検針値を見る限り、実際に使用量が増えています」
という答えだった。
「冬なので暖房などは……」
「使ってません」
「電気ストーブは?」
「持ってません」
何度説明しても、原因は分からない。
私は念のため、12月と1月の明細を並べて写真に撮った。
さらに翌日から、朝と夜の電力メーターも記録することにした。
すると3日目。
仕事で朝から夜まで家を空け、洗濯機すら使っていなかった日なのに、電気はかなり消費されていた。
「私がいない間、誰が電気使ってるの……?」
ちょっと怖くなった。
ブレーカーを1つずつ落として確認してみる。
キッチン。
リビング。
洗面所。
どこを切っても大きな変化はない。
ところが「屋外設備」と書かれた回路を切った瞬間――。
メーターの動きが明らかに遅くなった。
「これだ」
すぐ管理会社へ連絡した。
担当者は最初、
「冬は電気料金上がりますからね」
と軽く言った。
私は黙って、12月9,717円と1月23,370円の明細、3日分のメーター写真、ブレーカーを切った時刻の記録を送った。
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