65歳の私は、夫を亡くしてから1人で静かに暮らしていました。
年金と少しの貯金で決して余裕はありませんが、朝のお茶、週1回のヨガ、図書館。自分の時間を自分で使える暮らしを大切にしていました。
そんなある日、妊娠中の娘・リカから電話がありました。
「来週からそっち帰るね。とりあえず2か月くらい」
4歳の孫も一緒です。
さらに、
「水を多めに頼んで」
「布団乾燥機かけておいて」
「ご飯は簡単でいいよ。ハンバーグとか唐揚げとか」
「駅まで迎えに来てね」
次々と準備を頼まれました。
それでも私は「妊婦なんだから」と自分を納得させました。
スーパーでは米や肉、孫用の食品などを買い、1回の会計が1万4800円。
布団を干し、家中を掃除し、おむつまで揃え、3日間の準備で4万2000円ほど使いました。
娘が到着すると負担はさらに増えました。
孫は朝5時から起き、娘は昼近くまで寝ている。
食事も洗濯も掃除も、ほとんど私。
私が「少し休ませてほしい」と頼んでも、娘は言いました。
「ずっと家にいるんだから、いつでも休めるでしょ。私、妊婦なんだよ?」
そして滞在2週間目。
ベランダで洗濯物を取り込んでいた私は、娘が夫と電話している声を聞きました。
「マジで実家天国。お母さん、暇でボケそうだったからバイト代わりになってる」
さらに、
「孫の世話させてあげてるんだから、こっちが感謝されたいくらい」
「金もかからないし、最高のシッター」
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