「全部、お前の責任だ」
志田部長は、歪んだ笑みを浮かべながらそう言い切った。
私は反論する間もなく、廃業寸前と噂される地方工場へ左遷された。
本社営業部で長年働いてきた大貫誠一、三十六歳。
高校卒業後に入社して以来、営業一筋で会社に尽くしてきたが、部長の志田に目を付けられた時点で、私の立場は一気に崩れた。
きっかけは、部下の林を守ったことだった。
林は総務部から異動してきたばかりの若手で、素直で真面目な好青年だった。私は教育係として、最初に取引先へ同行させた。そこで、機械トラブルの相談を受けたときのことを、林は今でもよく覚えている。
「この機械、誤作動が多くて困っているんです」
取引先の担当者がため息混じりに言う。
私は少し考えたあと、処理速度をわずかに落とす提案をした。昔から機械いじりが好きだった経験が、こういう場面では役に立つことがある。
帰り道、林が感心したように言った。
「大貫さんって、機械にも詳しいんですね」
「たまたまだよ。営業は広い知識が必要だからな」
そう答えると、林は目を輝かせた。
「僕も大貫さんみたいになれるよう頑張ります」
その言葉が、妙に嬉しかった。
不器用な私でも、人に何かを教えるのは向いているらしい。そう思った矢先だった。
ある日、志田部長が林に雑務を押し付けた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=_zTfsr7QsDE,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]