「お姉ちゃんばっかり幸せでズルい! 義兄さんを私にちょうだい!」
その言葉を、私は信じられない思いで聞いていた。
出産してまだ3ヶ月しか経っていない妹が、離婚した。理由は、結婚前から噂の絶えなかった性格のきつさと、実際に始まった結婚生活の中での揉め事の連続だった。家事をしない、相手を責める、少しでも気に入らないと感情をぶつける。
周囲が何度も止めたが、妹は「私は悪くない」の一点張りだったらしい。
そんな妹が、赤ん坊を抱えたまま実家に戻ってきてから、家の空気は一気に重くなった。母は孫を可愛がりながらも、妹の荒れた態度に毎日気を揉み、父は無言で新聞をめくるだけ。私は仕事と家の用事を行き来しながら、できる限り妹を刺激しないようにしていた。
しかし妹は、なぜか私を見るたびに不満そうな顔をするのだ。
「いいよね、お姉ちゃんは」
「結婚して、夫も優しくて、子どもにも恵まれて、実家でもちやほやされて」
最初は、産後で気持ちが不安定なのだろうと我慢していた。だが、その“羨ましい”という感情は日を追うごとに歪み、やがて私への敵意に変わっていった。
そしてある日の夕食後、とうとうその言葉が飛び出したのである。
「お姉ちゃんばっか幸せでズルい! 義兄さんを寄越せ!」
箸を持ったまま、私は固まった。
「……は?」
妹は真剣そのものの顔で、当然のように続けた。
「だって、私だって幸せになりたいもん。お姉ちゃんの旦那さん、優しいし、家のことも手伝うし、見た目だっていいし。私の元夫なんか全然ダメだったじゃん。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=22IEeRvb7_M,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]