長男から「至急お願いがある」と電話が来たのは、夫が亡くなって間もない頃だった。
胸騒ぎはしたが、相手が孫のミサのことだと知った瞬間、私は断れなかった。
「心臓の病気が見つかって、手術が必要なんだ」
雅人は珍しく神妙な顔で頭を下げた。
「費用はざっと百万円くらいかかる。母さんしか頼れない」
孫の命がかかっている。
私は迷った末に、貯金を切り崩して百万円を振り込んだ。
「手術が成功したら、きちんと就職しなさい。家族なんだから」
そう言うと、雅人は曖昧に笑ってうなずいた。
ところが、その直後だった。
ミサの入院付き添いに行っているはずの長男嫁・花沢なるみに、街中でばったり遭遇したのだ。
彼女は高級ブランド店から出てきたところで、両手には見慣れない紙袋。しかも、その値札は二十万円を超える新作バッグだった。
「あなた、買い物してたの? しかもそんな高級ブランド品を」
私がそう言うと、なるみは悪びれもせず肩をすくめた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=U0IeBa91EEc,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]