「もし俺にその気がないなら、なるべく早く結論を出してほしい」
そう彼女に言われたのは、つい先日のことだ。
「君しか考えていない。ずっと一生一緒にいたいと思ってる」
1年付き合って、そろそろ結婚のことを真剣に考えなきゃいけないんだろうなとは思っていた。
彼女とのことを改めて考えてみると、どうしても引っかかる部分があった。
それは、食に関することだった。
ここ数か月、週末はお互いの家を交代で過ごすことが多かった。
でも彼女が出してくれる料理は、レトルトか出来合いのおかずばかりだった。
白飯だけは炊飯器で炊いているが、それ以外はほとんど袋や容器から出すだけ。
一方で俺が作る時は、一応きちんと作っていた。
カレーはルーを使うから1から作るわけではないけれど、唐揚げなら前日のうちに鶏肉を醤油と酒に漬け込んでおいたりする。
料理を始める前に、母から簡単なレシピをいくつか教えてもらってもいた。
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