結婚を考える相手と出会った時、誰もが一度は不安になることがある。
「相手の家族はどんな人なのだろう」
優しい人ならいい。温かく迎えてくれる家族なら、これからの人生も安心して歩める。
しかし、世の中には大切な人の幸せよりも、自分の価値観を押し付けることを優先してしまう人もいる。
私は原田由紀。
当時、私はあるスーパーで働いていた。
そこで出会ったのが、私より一歳年上の馬場啓一だった。
彼は同じ職場の先輩で、有名大学を卒業し、将来は幹部候補として期待されている優秀な社員だった。
最初から強く惹かれたわけではない。
真面目に仕事へ向き合う姿、周囲への気遣い、誰に対しても誠実な態度。
そんな彼の人柄を知るほど、私は少しずつ彼に惹かれていった。
そして私から勇気を出して距離を縮め、やがて私たちは恋人になった。
職場には秘密の交際だったが、関係は順調だった。
ただ、一つだけ大きな問題があった。
それは、彼の母親の存在だった。
彼の母親は、私が働くスーパーの常連客だった。
いつも店員に対して高圧的で、少しでも気に入らないことがあると大声で文句を言う、いわゆるクレーマー気質の人だった。
「この商品、もっと安くならないの?」
「申し訳ありません。こちらの商品は値引き対象ではなくて……」
「本当に使えない店ね」
そんなやり取りを何度も見てきた。
さらに彼女は、周囲の人にいつも自慢話をしていた。
「うちの息子は有名大学を出ているの」
「うちはそれなりの家柄だから」
その姿を見ながら、私は複雑な気持ちだった。
まさか、あの人が自分の将来の義母になるなんて。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FZ7JiuOPGXM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]