私はなつみ。
今、私は電話越しに義母の怒鳴り声を聞いている。
「どうして家がなくなっているのよ? 一体どういうつもりなの?」
電話の向こうでは、義母が一方的に責め立てている。まるで自分が被害者であるかのような口調だった。
しかし、私はため息をついただけだった。
「どうして家を更地にしたのか、ちゃんと説明しなさい!」
感情的になる義母に、私は冷静に答えた。
「分かりました。一から説明します」
そして私は、すべての始まりだった祖父の家の話をすることにした。
数年前、大学生だった私は、祖父を亡くした。
祖父の遺産相続で親族が集まったものの、問題になったのはお金ではなかった。
古い一軒家をどうするか、ということだった。
祖父の家は決して住めないほど古いわけではない。土地も祖父名義で、資産価値もある。
しかし、親族たちはすでに自分の家やマンションを持っており、これ以上管理する余裕がないと言い始めた。
「誰か引き取ってくれないか」
そんな空気の中、私は手を挙げた。
すると、まるで押し付け合いのように、あっという間に私が相続することになった。
もちろん相続税もかかった。
でも、両親に一時的に借りたお金はアルバイトを頑張って返済した。
大学を卒業する頃には、その家も土地も、正式に私のものになっていた。
その後、私は出版社に就職した。
そして友人の紹介で出会った男性と交際を始めた。
それが現在の夫、涼だった。
涼は、私の祖父の家で一緒に暮らしてくれた。
古い家で、設備も最新ではない。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=lmtd-OZSj9s,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]