ロッキー山脈の吹き荒れる風が、米軍デルタフォース前進基地を容赦なく叩きつけていた。
標高三千メートルを超える孤立したその基地は、まるで世界から切り離された戦場そのものだった。
鋼鉄とコンクリートで構成された施設の中で、最も異彩を放っていたのが、デルタの精鋭部隊を率いるアイリーン・コナー大尉だった。
長い金髪、氷のように鋭い青い瞳。
男たちと同等、いやそれ以上の戦術理解と判断力を誇り、彼女は「生ける伝説」と呼ばれていた。
そんな彼女のチームに、一人の日本人整備士が派遣されてきた。
井上剛。
陸上自衛隊からの交換訓練要員として送り込まれた彼は、寡黙で目立たず、常に周囲を観察するだけだった。
デルタ隊員たちはすぐに彼を嘲笑した。
「ジャパニーズは息してるのか?」
「お前は工具箱でも運んでろ」
アイリーンもまた例外ではなかった。
彼女は彼を戦力として一切見ていなかった。
だが、その認識はすぐに揺らぐことになる。
任務は高地山岳地帯でのヘリによる極秘侵入作戦。
悪天候、乱気流、視界不良。失敗すれば即全滅の危険任務だった。
ブラックホークが離陸し、極寒の空へ舞い上がる。
機内でデルタ隊員たちは余裕を見せていた。
そして後方に座る井上は、ただ静かに外を見ていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ohmHERLrnvM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]