「600円の商品を3本買ったのに、
どうして1801円なんだ!」
ゴールデンウィーク中のサービスエリアに、
男の怒鳴り声が響いた。
男はレシートをカウンターへ叩きつけ、
若い女性店員を指さした。
「1円多く取ってるだろ!」
「これは詐欺だ!」
女性店員はまだ20代前半に見えた。
混雑対応で応援に入ったのか、
名札には「研修中」と書かれている。
彼女は震える声で説明した。
「申し訳ございません」
「税抜き556円の商品を3点合算し、
消費税を計算した結果でして……」
だが、男は最後まで聞かなかった。
「値札には税込600円と書いてある!」
「600円を3本なら1800円だろ!」
「小学生でも分かるぞ!」
私は列の3番目に並びながら、
男が握るレシートを確認した。
税抜き単価556円。
3本で1668円。
消費税8%を加え、
合計は1801円。
差額は、たった1円だった。
周囲の客も騒ぎ始めた。
「確かに変じゃない?」
「店が間違えてるんじゃないの?」
味方が増えたと思った男は、
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください