「少し休憩していきませんか?」
街を歩いていた時、店の前にいたスタッフから声をかけられた。
その日は買い物の途中だった。
少し疲れていた私は、
「じゃあ、少しだけなら」
そう思って店に入った。
店内は落ち着いた雰囲気。
木のテーブル。
かわいい小物。
写真映えしそうなスイーツが並んでいた。
「普通のカフェだよね」
私はそう思って席に座った。
メニューを見て、飲み物だけ注文するつもりだった。
すると店員さんが言った。
「こちらもおすすめです」
小さなお菓子の盛り合わせのようなものをテーブルに置いた。
「サービスかな?」
最初はそう思った。
断るタイミングを逃してしまったこともあり、そのまま受け取った。
見た目はかわいい。
小さなお菓子。
きれいな盛り付け。
写真を撮りたくなるような雰囲気だった。
でも、少しずつ違和感が出てきた。
「これは注文したものですか?」
確認すると、
「おすすめセットになります」
という返事。
私は思わず聞き返した。
「料金はかかりますか?」
すると説明があった。
しかし、その説明は最初に聞いた記憶がなかった。
次々と出てくる小さなメニュー。
一つ一つは高額に見えない。
でも、全部合わせると大きな金額になる。
そして会計の時。
店員さんが伝えた金額に耳を疑った。
「お会計は17,000円です」
「……え?」
私はレシートを受け取った。
そこには複数の項目が並んでいた。
飲み物。
スイーツ。
追加メニュー。
セット料金。
一つずつ確認していく。
確かに提供されたものは書かれている。
でも、自分から注文した記憶がないものも含まれていた。
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