「介護士って給料安いんでしょ?」
私は何度この言葉を聞いてきただろう。
大阪で介護職として働いている私。
転職して2年目。
今の職場に変わってから、生活は少しずつ変わっていった。
そして先日、何気なく給与明細を見ていた時だった。
差引支給額。
295,567円。
思わず画面を見直した。
「今月も、ちゃんと頑張った分が形になってるな」
そう感じた。
もちろん、介護の仕事は楽ではない。
利用者さんの移乗介助。
食事のサポート。
入浴のお手伝い。
体力を使う場面も多い。
時には夜中に呼ばれることもある。
でも、私は現在夜勤なしの勤務を選んでいる。
以前の職場では、生活リズムが崩れてしまった。
夜勤明けで家に帰っても疲れ切って何もできない。
「この働き方をずっと続けられるのかな」
そう悩んで転職を決めた。
最初は不安だった。
夜勤なしだと収入は下がると思っていたから。
周囲からも、
「夜勤しない介護士って給料大丈夫?」
と言われたこともあった。
でも、新しい職場では経験を評価してもらえた。
利用者さんとの関わり方。
新人へのサポート。
急な対応。
少しずつ任される仕事も増えていった。
そして2年目。
給与明細を見て、以前とは違う安心感を感じた。
もちろん、介護職全体が同じ給与になるわけではない。
勤務先。
資格。
経験年数。
手当。
地域。
それぞれ条件は違う。
でも、介護の仕事は「給料が低い」というイメージだけで語られることも多い。
私はそれが少し寂しかった。
介護は、人の人生の大切な時間に関わる仕事。
利用者さんの「ありがとう」の一言で救われる日もある。
反対に、失敗して落ち込む日もある。
ある日、担当していた利用者さんが私に言った。
「あなたが来てくれる日は安心するよ」
その言葉を聞いた時、
給与明細には載らない価値もあるんだなと思った。
今回、給与明細の一部を公開すると、
「介護士でこれはすごい」
「夜勤なしでそこまでいくんだ」
という反応もあった。
一方で、
「地域や職場によって違うよね」
という声もあった。
それも当然だと思う。
私自身、転職前はもっと厳しい状況だった。
だからこそ伝えたい。
介護職は、働く場所や環境を選ぶことで、生活とのバランスを変えられる可能性がある。
大切なのは、無理を続けて心や体を壊すことではない。
自分に合った働き方を探すこと。
私は今、夜勤なしでも家族との時間を持てて、仕事にも誇りを持てている。
給与明細の数字295,567円。
これはただのお金の数字ではない。
2年間、悩みながら選んできた働き方の結果だった。