夫が突然倒れた日、私は息子の涼介に電話しました。
「お父さんが病院にいるの。少しだけ来てくれない?」
ところが返ってきたのは、
「ガソリン代がもったいない」
「そんなことで時間を使いたくない」
という言葉でした。
さらに私たち夫婦がすでに仕事を辞め、年金暮らしだと知ると態度はもっと露骨になりました。
「年金しかないなんて貧乏人じゃん」
「治療費まで俺に頼るなよ」
私は一度もそんなお願いをしていません。
それでも翌日、息子の妻・ゆり子から、
「介護を頼まれるのは嫌なので絶縁します」
とまで告げられました。
息子本人に確認すると、
「あなたたちと付き合うメリットがない」
「時間と金を取られるだけ」
と言います。
そして最後には、
「少しでも金があるなら世話してやってもいい」
「あの家と土地を売って全部よこせ」
とまで言い始めました。
私はそこで諦めました。
「分かった。絶縁でいいわ」
息子は満足そうに電話を切りました。
その2週間後。
久しぶりに息子から電話が来ました。
「父さんが相続した土地、どうした?」
ニュースで、その地域に新幹線の駅や施設ができる再開発計画を知ったようでした。
夫が昔親から受け継いだ土地は売却され、その金額は合計3億円になっていました。
金額を聞いた途端、息子の声が変わりました。
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