「ちかさん、今すぐお米を30キロ買ってきてほしいの」
臨月のお腹を抱えたまま、私は言葉を失った。
「妊娠中で、しかも臨月です。大きな荷物は難しいです」
「じゃあ歩いて行けばいい話でしょう」
出産予定日まで、もう1週間を切っていた。
「甘えたこと言ってるんじゃないの。嫁として最優先で動くのは当然でしょう」
そのやり取りの最中、下腹部に鋭い痛みが走った。
「お母さん、すみません、陣痛が」
「嘘をついて逃げようなんて」
義母はそう決めつけ、怒鳴り続けた。
「今から病院に向かいますので」
それでも私は、病院へ向かった。(続)
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