その言葉を聞いた瞬間、
私は電話を握ったまま固まった。
届いたガス料金の請求書には、
こう印字されていた。
ご請求額 5,724,500円。
何度見直しても、
数字は変わらない。
私は一人暮らしだ。
料理は週に数回。
お風呂もほとんどシャワーで済ませる。
先月のガス使用量は、
たった1.5立方メートルだった。
ところが今月は、
なぜか9998.5立方メートル。
寝ている間に工場でも建てたのか。
地下から温泉でも湧いたのか。
そう疑いたくなるほど、
あり得ない数字だった。
私はすぐにガス会社へ電話した。
「一人暮らしで572万円は、
どう考えてもおかしいですよね?」
しかし担当者は、
冷たい声で答えた。
「メーターで計測された数値です」
「請求書に誤りがない場合、
期限までにお支払いください」
私は耳を疑った。
「だから、その数値が
おかしいと言っているんです」
「まず確認してもらえませんか?」
それでも担当者は、
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