最初の頃は優しいところもある人だと思っていました。しかし、結婚生活が長くなるにつれて、智也の本性が少しずつ見えてきたのです。
家事はほとんど私任せ。それどころか、私のことを妻ではなく、まるで自分専用の家政婦のように扱うようになっていました。
私だってパートで働いています。それでも智也は、自分の方が収入が多いという理由だけで、家の中で自分の方が偉いと思っているようでした。
「ねえ、今日だけでも料理を作ってくれない? 今日は職場で人が足りなくて、残業になりそうなの」
そうお願いしたことがあります。
すると智也は、心底理解できないという顔で私を見ました。
「なんで俺がやらなきゃいけないんだ?」
「たまにはお願いしたいだけなの」
「甘ったれたこと言うなよ。俺の方が稼いでるんだぞ? 家事全般はお前がやるのが当然だろ」
その言葉を聞くたびに、私は何も言えなくなっていました。
そんなある日のことでした。
突然、玄関から大きな声が響いたのです。
「ただいま!」
聞き覚えのない、けれど妙に馴れ馴れしい声。
驚いて玄関を見ると、そこには智也の兄である洋平さんが立っていました。
「お、お兄さん……?」
私が戸惑っていると、洋平さんは不思議そうな顔をしました。
「なんでお前がここにいるんだ?」
「え……ここは私たちの家ですけど」
どうやら洋平さんは、ここを自分の実家だと思い込んでいるようでした。
「なんだ、実家じゃないのかよ。だったら最初から言ってくれればいいのに」
いや、最初から説明しています。
しかし、話はそこで終わりませんでした。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=EGxU4Cwt07o,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]