妹のさやかが結婚して八か月。
誰の目にも、彼女は幸せな新妻に見えていた。
夫の純也は百八十五センチを超える大柄な男性で、穏やかで礼儀正しく、初めて会った時から「この人なら妹を任せられる」と私は思っていた。
けれど、ある日を境に、さやかの表情から笑顔が消えていった。
頬はこけ、目の下には濃い影が落ちていた。
会社でも顔色の悪さを心配され、昼食中にカバンから大量の鎮痛剤を落としてしまったことまであったという。
「ただの頭痛薬です」
そう笑ってごまかしたらしいが、妹の声は電話越しでも震えていた。
週末、さやかが私の家に来た。
ソファに腰を下ろそうとした瞬間、彼女は小さく呻き、腰を押さえて崩れるように座り込んだ。
「さやか、何があったの?」
私が問い詰めても、彼女は首を振るばかりだった。
けれど、開いたカバンの中に見えた薬の袋が、すべてを物語っていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QRSnjbWQ60o,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]