「夜の営みはできない。それでも結婚してくれる?」
美咲がそう告げたのは、結婚を決める少し前だった。
俺、直人は三十五歳。大手企業で営業として働き、五歳年下の美咲と結婚して三年になる。
彼女は男性との触れ合いが苦手だと言った。子供も望めない、と。
それでも俺は、美咲と一緒にいられるなら構わないと思った。周囲からは「本当にそれでいいのか」と心配されたが、恋は盲目だった。
結婚してから一年、俺たちに夫婦としての夜は一度もなかった。
だが、生活は穏やかだった。少なくとも、俺はそう信じていた。
異変に気づいたのは、結婚二年目に入った頃だった。
美咲は外食が増え、帰宅時間も曖昧になった。
スマホは風呂にもトイレにも持ち込み、以前は興味を示さなかった派手な下着を何度も買うようになった。
もしかして、気持ちが変わったのか。
淡い期待を抱いて夜のことを切り出すと、美咲は眉をひそめた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wIUs0Bnioj8,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]