「あれ?明らかに数が足りない」
夕食に注文した寿司セットのふたを開けた瞬間、私は違和感を覚えた。
マグロ、エビ、サーモン、玉子、いなり。
一見するときれいに並んでいる。
しかし、容器の左上だけが不自然に空いていた。
商品ページの写真と見比べると、そこには本来、握り寿司が2貫入っているはずだった。
家族は「店が入れ忘れたんじゃない?」と言った。
私も最初はそう思った。忙しい時間帯なら、盛り付けを間違えることもある。
ところが、空いた部分をよく見ると、容器の底に白い米粒が付いていた。
最初から何も入っていなかったようには見えない。
さらに確認すると、外袋の封印シールは端が浮き、一度はがして貼り直したような跡が残っていた。
私は食べるのを止め、容器全体、米粒、袋のシール、注文画面をスマートフォンで撮影した。
すぐに注文した店舗へ電話をかけた。
「寿司が2貫足りないのですが、入れ忘れではありませんか?」
店員は注文番号を確認し、厨房へ聞きに行った。
数分後、責任者が電話に出た。
「盛り付け担当と確認しました。
完成時の写真にも、規定数すべてが写っています」
店舗では配達トラブルを防ぐため、商品を袋へ入れる直前に写真を残していたという。
その写真を送ってもらうと、空いていた場所には確かに寿司が2貫並んでいた。封印シールも隙間なく貼られている。
店から配達員へ渡された時点では、商品はそろっていたのだ。
私は証拠を添えて、配達サービスのサポートへ連絡した。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください