「え……私、何のお金を払ったの?」
レジを離れた後、手に持っていたレシートを見返して、私は固まりました。
その日は駅構内のお店で、楽しみにしていた貝めしを買おうとしていました。
値段は1585円。
支払いはいつものようにSuica。
特に変わったことはない、普通の買い物のはずでした。
しかし、決済の瞬間。
店員さんが少し慌てた様子になりました。
「すみません、違う金額が決済されました」
確認すると、なんと私のSuicaから引かれた金額は3340円。
しかも、その金額は私が買った貝めしの値段ではありませんでした。
「え?私が買ったのは1585円ですよね?」
そう伝えると、店員さんは確認した後、
「別のお客様のお会計をしてしまったようです」
と言いました。
つまり私は、自分の商品ではなく、知らない誰かの3340円を支払った状態になっていたのです。
もちろん驚きました。
でも、その場には後ろにもお客さんが並んでいました。
店員さんも対応に追われていました。
私は大きな声で責めることもせず、
「ちゃんと返金されるなら大丈夫です」
と思い、対応を待ちました。
すると店員さんは、
「Suicaに返しました」
と説明しました。
「そうなんですね」
その言葉を信じて、私は改めて貝めしを1585円で購入しました。
そして店を出ました。
しかし、帰り道。
なんとなく気になってSuicaの残高を確認しました。
……戻っていない。
3340円の返金が確認できませんでした。
「え?返したって言っていたのに?」
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