目を覚ました瞬間、全身がびしょ濡れだった。
目の前には、怒りに顔を歪めた夫・勇が立っている。
床には割れた花瓶。そこで私は、夫に花瓶の水をかけられたのだと理解した。
「俺が働いてる間に昼寝かよ。家に帰るまでに部屋を片付けとけ」
夫はそう吐き捨て、出張の荷物を持って出て行った。
私は「はい、綺麗にしておきます」とだけ答えた。
双子の翔太と京子は隣の部屋にいた。そこには、子供たちの耳を塞ぎながら泣いている母の姿があった。
実はその日、祖母が施設に入ったため、母が手伝いに来てくれていたのだ。
母は私を抱きしめ、「よく耐えたね」と言った。
その言葉で、私はようやく離婚を決意した。
翌日、私は元職場へ相談に行った。
上司の加藤さんは私の復職を快く受け入れ、さらに夫が取引先の女性と浮気していることまで教えてくれた。
私は証拠を握り、夫の帰りを待たずに動き出した。
数日後、夫から会社に呼び出された。
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