「お母さん、私、東京の大学に行きたい」
そう告げた時、母は優しく微笑んでくれた。
「そうね、それがいいわ。若いうちは都会の空気をいっぱい吸って、楽しい思い出を作らないとね」
その言葉を聞いた私は、胸がいっぱいになった。
「ありがとう、お母さん。大好き」
当時の私は、本気でそう思っていた。
私の名前は真由美。地方ではあるが、それなりに街のある場所で暮らしている高校生だった。
現在は私立高校に通い、将来は東京の大学へ進学することを夢見ていた。
私の母は東京育ちで、四十代とは思えないほど若々しく、周囲からも「美魔女」と呼ばれるような人だった。家事よりも美容や買い物が好きで、いつも綺麗な服を着ていた。
一方、父は……。
正直、私は父のことが好きではなかった。
薄くなった髪、疲れた顔、古びた服。
母と並ぶと、どうしても不釣り合いに見えてしまった。
「ねえ、お母さん。なんでこんなおじさんと結婚したの?」
私は何気なく、そんなことを言っていた。
「お母さんならもっといい人と結婚できたんじゃない?」
すると母は、父が目の前にいるにも関わらず平然と言った。
「本当よ。お父さんが何でもするって言うから結婚したけど、結局こんな田舎に来ることになったし、給料も減ったし……私の人生、苦労ばっかり」
その言葉を聞いて育った私は、いつの間にか父を見下すようになっていた。
「お父さんと洗濯物一緒にするの嫌なんだけど」
「お風呂、なんで先に入るの?掃除してから出てよ」
そんな酷い言葉も、当たり前のように口にしていた。
父が何かしてくれても、私は素直に受け取れなかった。
「お父さんからのプレゼントなんて趣味悪そう」
母はよく私に服やアクセサリーを買ってくれた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=uAq3oSX1vDA,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]