俺、徳佐虎太は高校2年生だ。
中学時代は陸上部で、走ることだけが毎日の楽しみだった。
速さで頂点に立てるほどではなかったが、誰かの横を走り、相手の呼吸に合わせてペースを作るのが得意だった。
将来は選手ではなく、トレーナーやマネージャーとして陸上に関わるのも悪くない。
そんな夢を持っていた。
けれど中学3年の春、交通事故で下半身の自由を失った。
それ以来、俺の世界は車椅子の高さになった。
姉に送迎を頼み、段差の前で立ち止まり、何気ない道の傾斜に苦労する。
走れない現実には慣れたつもりだったが、誰かに支えられ続ける毎日には、まだ慣れなかった。
そんな俺に突然近づいてきたのが、同じ学校の美人として有名な譲葉美咲だった。
「私達は契約カップルよ」
彼女はそう言って、分厚い契約書を差し出した。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=PCjNA_yYXKk,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]