朝9時すぎ、洗濯物を干そうと庭に出た私は、思わず足を止めた。
我が家の駐車場の前に、黒い大きな車が横づけされていた。隣の家で外構工事が始まっているのは知っていたけれど、うちには一言の連絡もない。しかもその車のせいで、私の車は出せない状態だった。
「え、これ……うちの駐車場なんだけど」
最初は、少しの間だけ停めているのかと思った。
けれど業者の人たちは、工具を出し、材料を運び、完全にその場を作業拠点にしていた。
私は怒りを抑えて声をかけた。
「あの、ここうちの駐車場の前なんですけど。このまま停めた状態で作業されるんですか?」
すると作業員の一人が、悪びれもせず笑った。
「はい、そうですよ。今日2台来るんで」
その言い方に、胸の奥がカチンと鳴った。
「事前に一言もありませんでしたよね?」
「用があるなら声かけてくれると思ってたんで」
へらへらした顔でそう言われた瞬間、私は一気に冷静になった。ここで怒鳴っても意味がない。必要なのは、証拠と確認だ。
私はすぐにスマホで、車の位置、ナンバー、駐車場の出入口がふさがれている状態を写真に撮った。
時間もメモした。さらに隣の家のインターホンを押し、工事の責任者が誰なのかを確認した。
隣の奥さんは驚いた顔をした。
「え、そちらの前に停めてるんですか?すみません、そんな話聞いてなくて……」
どうやら隣人も、業者が勝手に判断して停めていたらしい。
私は業者に戻り、静かに言った。
「隣の方にも確認しました。許可は出していないそうです。
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