ある日の下校中、私は道端で怪我をしてうずくまっている小学生を発見した。一刻を争う事態だったが、私には通報する手段がなかった。私の通う高校は校則で携帯電話やスマートフォンの持ち込みが厳格に禁止されており、校内で所持していることが発覚すれば即座に没収される。私はそのルールを誠実に守り、スマホを所持していなかったのだ。
救急車を呼ぶ手段を持たない私は、迷った末にその子を支え、自らの足で近隣の病院へと送り届けた。
看護師に保護を託し、連絡先を伝えてその場を去った。これが、私のとった精一杯の行動だった。
しかし、数日後、事態は思わぬ方向へ急転する。その小学生の親から学校へ、「なぜ救急車を呼ばなかったのか!」という理不尽なクレームが入ったのだ。私は即座に学年主任の教師に呼び出された。
「お前、スマホを持っていないのか?」
そう切り出した学年主任の言葉に、私は耳を疑った。「校則で持ち込み禁止ですので」と答えると、教師は呆れたように鼻で笑った。
「うちは田舎の高校だ。携帯くらい必要なのは分かるだろう。校則で禁止とは言っているが、他のみんなは普通に持ってきていることくらい察するだろう? 校内で使わなければいいだけの話だ。
そんなことも分からないのか? ああ、そうか、お前は病気持ちだったな。そういうの、鈍いのか?」
私は眩暈がするほどの怒りに震えた。確かに、私には持病がある。しかし、だからといって規則を遵守した人間を侮辱していい理由にはならない。怪我をした子を歩かせてしまった反省は今もしている。しかし、その点を諭されるならともかく、教師という立場にある人間が、規則を破ることを推奨し、あまつさえ私の病気を引き合いに出して嘲笑するとは、到底容認できるものではなかった。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=dKlOGt0OoWk,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]