「うそ、どうして開かないの……!?」
私は必死に、鉄格子のシャッターを叩き続けた。しかし、外からは何の返事もない。私が閉じ込められているのは、親戚の家の屋外倉庫。気温45度を超える猛暑の中、逃げ場のない鉄の箱は、まるでオーブンのように熱せられていた。
「誰か! 誰か助けて! お母さん、開けてください!」
そう叫ぶ直前まで、義母は私のすぐ近くにいたはずだった。
その日、私は義母に「畑で採れた野菜を分けてもらうから、一緒に親戚の家へ行こう」と誘われた。しかし、到着してみると親戚の姿はどこにもない。「倉庫にいるはずだから探してきなさい」と促され、素直に倉庫へ向かった。私が中を確認している間に、背後で「ガラガラガラ」と激しい音を立ててシャッターが閉まったのだ。
「お母さん、シャッターが降りてしまったんです! 開けてください!」
五分ほどして、外から義母の声が聞こえた。しかし、その声は焦りとは程遠い、あまりにのんびりとしたものだった。
「あらあら、どうしたの? そんな大きな声を出してみっともないわよ」 「お母さん、鍵が! 早く開けて!」 「あら、私、鍵を持っていないのよ。
困ったわねえ。そのうち誰か来るわよ、気長に待っていたら?」
義母はくすくすと笑いながら、信じられないことを言い放った。「じゃあ、私は買い物に行ってくるわね。息子と孫に美味しいものでも買おうかしら」。そう言い残して、義母は車に乗り込んだ。エンジンの音が遠ざかり、私は炎天下の倉庫に独り取り残された。
私の名前は半田直子。夫の大介と息子の翔太、そして義母との同居生活を送っている。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=XD6UTKXWv7I,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]