駅前の駐輪場という場所は、日常の隙が生まれる場所でもある。私はある日、駅で自転車を停め、十数分ほど離れた場所で用事を済ませていた。ふと、鍵をかけ忘れたことに気づき、慌てて駐輪場へと駆け戻った時のことだ。
そこには、信じがたい光景が広がっていた。私の愛車に幼い子供を乗せ、まさに走り出そうとしている親子連れの姿があったのだ。
最初は「同じメーカーの自転車か?」と疑ったが、よく見ると、子供が貼ったキャラクターシールや、ハンドルに付けたマスコットまで、間違いなく私の愛車だった。
私は驚きつつも、そのママに声をかけた。「すみません、それ、私の自転車ではないですか?」と。すると彼女は、表情一つ変えずにこう言い放った。
「はあ? これ、うちの自転車ですけど。言いがかりをつけるなんて迷惑なんですけど」
その堂々とした開き直りに、一瞬だけ自分の記憶が間違っているのかと自信が揺らぎそうになった。しかし、どう見ても私の自転車だ。私は即座に駐輪場の管理人を呼び、警察に通報してもらうことにした。
警察が到着しても、そのママの強気な態度は変わらない。
「この鍵だって私のよ! そっちが勘違いしているだけでしょ? 第一、私には小さい子供がいるのよ。そんな人が泥棒なんてするわけないじゃない!」と、子供を盾に取った上から目線で警察官を煽り始めた。
警察官は私に向かって事務的に尋ねた。「所有者であることを証明できるものはありますか?」
私は「はい、あります」と即答した。実は以前、同様のトラブルをネットで読み、防犯対策として防犯登録シールや購入時の保証書(購入日入り)をスマホで撮影してクラウドに保存していたのだ。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=mrHI5v2LIFw,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]