「母親ヅラ、キモいんだよw」
その言葉と同時に、淳はトイレの棚に置いてあった私の使い捨てカテーテルを束ごと掴み、ハサミで容赦なく切り刻んだ。まるでネギでも刻むかのように、躊躇いなく。
私は高校時代の事故で脊髄を損傷し、自己導尿がなければ排尿ができない身体だ。あれがなければ、膀胱炎から腎盂腎炎へと悪化し、命に関わることもある。
それを知っているはずの夫の連れ子が、旅行前の苛立ちをぶつけるように破壊した。
「父さん帰ってくるの一週間後だろ?それまで我慢すれば?」
淡々とそう言い残し、二十万円を持って家を出ていった。
私は震える手で夫・守に電話した。出張中の彼は一瞬沈黙し、低く言った。
「分かった。やり方は俺に任せてくれ。」
七日後。旅行帰りの淳が帰宅した瞬間、玄関で立ち止まった。
「……なんだ、この臭い。」
家中に漂う異様な悪臭。夫は廊下の奥から現れ、息子の肩を掴み壁に押し付けた。
「なおは……もう帰ってこない。」
涙を流す父。
「お前がカテーテルを切ったからだ。尿が出せず、感染が広がった。敗血症だ。」
淳の顔が一気に青ざめる。
「うそだろ……俺、そんなつもりじゃ……」
そのとき、廊下の奥から私の笑い声が響いた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=U5qAY43ZZ0U,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]