春の光が柔らかく差し込む遊園地の入り口で、私はただ呆然と立ち尽くしていた。
「別に好きな女ができたから、お前はいらない」
その言葉を吐き捨てるように言った彼は、振り返ることもなく車に乗り込み、そのまま去っていった。
エンジン音が遠ざかるにつれ、胸の奥がぎゅっと締めつけられる。私はその場に残されたまま、しばらく動くことができなかった。
彼とは、私から告白して付き合い始めた。
当時の私は若く、恋に夢中で、相手の欠点もすべて「個性」だと思い込んでいた。周囲の友人からは「ちょっと自分勝手な人じゃない?」と言われることもあったが、私はそれを笑って流していた。
しかし、今思えば、付き合い始めてから彼の態度は少しずつ変わっていった。
デートの予定はいつも彼の都合。
私が困っても助けてくれない。
それでも私は、「好きだから」という理由だけで見て見ぬふりを続けていた。
そんな関係の終わりは、あまりにもあっけなかった。
遊園地に置き去りにされた私は、泣きながら最寄り駅まで歩いた。
彼の車で来ていたため帰りの足もなく、夜の道を一人で歩きながら、何度も涙がこぼれた。
「どうしてこんなことになったんだろう」
何度もそう思った。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NOanpGQ1FE0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]