「やっぱり中卒の嫁は恥ずかしいから破談で。そちらの学歴が原因なのだから、キャンセル料も絶対に払いません」
純白のドレスに身を包んだ私の前で、信じられない言葉が放たれた。
結婚式当日。
人生で一番幸せなはずのその日に、私は“学歴”という二文字で、婚約者とその家族から切り捨てられた。
私は真希、二十七歳。広告制作会社で正社員として働いている。
三つ上の兄は大手企業勤務で、現在は海外赴任中だ。
高校一年のとき、両親を交通事故で同時に亡くした。
特に母の死は、私の心を完全に壊した。学校へ行けず、食事も喉を通らず、入退院を繰り返すうちに出席日数が足りず、高校を中退した。
中卒。
その事実は変わらない。
けれど私は逃げなかった。
兄と、母の弟である叔父夫婦に支えられながら、少しずつ社会復帰した。
叔父は経営者で、私を自分の広告制作会社にアルバイトとして迎えてくれた。
最初は雑務ばかりだったが、必死に働き、三年後には正社員試験に合格。今はデザインアシスタントとして日々勉強を重ねている。
学歴よりも人柄と実力を重んじる会社で、私は誇りを持って働いていた。
そんな私に、恋人ができた。
佐々木伸夫。父親の会社を継ぐ予定の、いわゆる“御曹司”だ。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ANIHGpN4sTs,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]