平穏な日常が、一瞬にして騒乱に変わる瞬間というものがある。それが、まさか自分の手元にある「小細工」によって引き起こされるとは、その時の私は夢にも思っていなかった。
ことの発端は、週末に家族で出かける予定のテーマパークの入園料を準備していた時のことだ。私は夫から預かった2万円を、わざわざ「入園料 20000円」と明記した封筒に入れ、リビングのテーブルの上に置いていた。
だが、これはただの準備ではない。実は、普段から無駄遣いばかりする夫を少しばかり懲らしめてやろうと、とある「仕掛け」を施していたのだ。
私は、この封筒の中に、2万円の現金の代わりに、あるものと、わずかな紙幣を封入していた。夫がこの封筒を開けた瞬間の、驚きと落胆の表情を想像して、私は一人ほくそ笑んでいたのである。まさに、夫婦間のちょっとした悪戯心。しかし、その封筒は、私の想像を超えた「悪意」のターゲットとなってしまった。
その日、庭の手入れのために少しだけ家を空けていたわずか15分間のことだった。リビングの窓が開け放たれていたことに気づき、慌てて室内へ戻った私の目に映ったのは、荒らされたテーブルと、消えた封筒だった。
私は瞬時に悟った。「泥ママ」だ。近隣の学校や公園で、所構わず他人の物を盗むことで有名な、あの女だ。
近所の噂によれば、彼女は「子供のため」という大義名分を掲げながら、他人の財布や持ち物を平気で掠め取る常習犯だった。しかし、今回ばかりは彼女の不運としか言いようがない。私は呆れを通り越し、むしろ笑いが込み上げてきた。
「まさか、あの仕掛けを盗むなんて……まあ、いいか。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=6ymuq0Y6ARM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]