人が亡くなった場所には、時に説明できない何かが残ると言われている。
悲しみの中で執り行われる葬儀は、生きている人間にとって故人との最後の別れの場だ。しかし、その静かな空間には、時として「本来ならそこにいるはずのない存在」が現れることがある。
これは、葬儀に関わった人々が実際に体験したという、三つの不思議で恐ろしい話である。
## 第一話 知らない参列者
祖父が亡くなったのは、去年の十一月だった。
享年八十七歳。
数年前から体が弱り、施設と病院を行き来する生活を続けていたため、家族の間では「そろそろ覚悟しなければならないかもしれない」という空気があった。
突然の別れではなかった。
それでも、悲しみが軽くなるわけではない。
ただ、父は親戚の前で何度も「大往生だった」と話していた。長い人生を生き抜いた祖父への感謝と、少しばかりの覚悟があったのだと思う。
しかし、父自身も膝を悪くしており、葬儀の準備を進める体力は残っていなかった。
そこで、三十三歳だった俺が中心になって動くことになった。
葬儀社との打ち合わせ。
親戚への連絡。
通夜の料理の人数確認。
受付の手配。
火葬場へ向かう人数調整。
やることは想像以上に多かった。
祖父の娘である母は、ずっと泣いていた。
父も椅子からほとんど動けない。
だから自然と俺が動くしかなかった。
祖父が亡くなった日は、実家に泊まり込んだ。
電話は夜まで鳴り続け、葬儀社からの確認も何度も入った。
気がつけば深夜二時。
台所で一人、冷めたコンビニのカツサンドを食べたことを今でも覚えている。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gPFErErr-EM,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]