「これ、普通に危ないんじゃない?」
友人から送られてきた1枚の写真を見て、私は言葉を失った。
見た目は普通のフライドチキン。
衣はきれいに揚がっている。
外側だけを見ると、誰が見ても「美味しそうな唐揚げ」にしか見えない。
しかし、問題は中身だった。
友人がアル・プラザで購入したフライドチキン。
家に帰って食べようと、一口かじった瞬間だった。
「……え?」
違和感を覚えた。
衣のサクサクした感触。
その下にあるはずの熱々の肉。
でも、噛んだ部分を見ると様子がおかしい。
中の肉が赤い。
しかも、火が通った肉の色ではなく、生の状態に近いように見えた。
友人はすぐに食べるのをやめた。
「まさか……」
最初は照明のせいかと思った。
写真を撮って確認する。
でも、やっぱり中心部分は明らかに普通とは違う。
購入したのはスーパーのお惣菜コーナー。
すぐに食べられる商品として販売されていたものだった。
だからこそ不安になった。
「もし気づかず全部食べていたら?」
「子どもが食べていたら?」
考えるだけで怖くなる。
友人は残ったチキンを捨てずに保管した。
購入した時間。
レシート。
商品の状態。
証拠になるものを残した。
そして販売店へ連絡した。
「購入したフライドチキンの中が生のような状態でした」
店側も状況を確認するため対応した。
食品を扱う店にとって、揚げ物の加熱状態は非常に重要な問題。
見た目が美味しそうでも、中まで十分に火が通っていなければ安心して食べることはできない。
特に鶏肉は、中心部までしっかり加熱することが大切だ。
友人も怒鳴ったり、責め立てたりしたわけではなかった。
ただ、
「同じことが他の人に起きないように確認してほしい」
それだけを伝えた。
後日、店舗側から確認の連絡があった。
商品の状態について調査し、製造工程や管理状況を確認するとのことだった。
幸い、友人は異変に気づいた時点ですぐに食べるのを止めたため、大きな体調不良にはならなかった。
でも、今回の出来事で改めて感じた。
揚げ物は「衣がきつね色だから大丈夫」とは限らない。
外側だけでは判断できないこともある。
特に小さな子どもや高齢者が食べる場合は、少しでも違和感があれば無理をしないことが大切だ。
スーパーのお惣菜は、忙しい私たちの生活を助けてくれる存在。
だからこそ、安心して食べられるものであってほしい。
友人が撮ったこの1枚の写真。
一見すると、ただの食べかけのフライドチキン。
でも、その中には食品管理の大切さを考えさせる大きな問題が隠れていた。