買い物を終え、商業施設の駐車場へ戻ろうとした時だった。
右隣の白い車から降りてきた女性が、私を鋭く睨みつけた。
「ちょっと!」
「そんなに近くへ停められたら、後ろを開けられないでしょ!」
私は一瞬、何を言われているのか分からなかった。
自分の車を見る。
駐車枠の中央に、きちんと収まっている。
駐車する時も、左右の車に迷惑をかけないよう、わざわざ2回切り返した。
念のため降車後にも確認していた。
ところが、右隣の白い車は明らかに斜めだった。
後輪は白線を踏み、車体の一部がこちらの区画へ入り込んでいる。
後ろを開けにくくした原因は、どう見ても彼女自身だった。
「私の車は線の中に入っていますよ」
そう伝えると、女性はさらに不機嫌な顔になった。
「でも、左側にまだ余裕があるじゃない」
「もっと左へ寄せればいいでしょ?」
左隣にも別の車が停まっている。
私が左へ寄せれば、今度はそちらの運転手が乗り降りできなくなる。
「左の車にも迷惑がかかりますから、これ以上は寄せられません」
すると女性は、私の車を値踏みするように見た。
「その程度の車なら、少しくらい当たっても平気でしょ?」
「私の車に傷がついたら、ちゃんと払えるの?」
さすがに耳を疑った。
自分が白線を踏んでいるのに、私の車を見下し、傷がついたら弁償しろと言う。
さらに彼女はスマホを取り出し、私の車とナンバーを撮影し始めた。
「サービスカウンターに言いますから」
「わざと後ろを塞がれたって」
私は言い返さず、自分も車体と白線が一緒に写る写真を撮った。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください