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2週間ぶりに茨城の別荘へ行くと、昨年交換した新品の給湯器が消失…配管は切断され外壁も傷だらけ。警察へ「製造番号」と現場写真を渡した4日後、意外な場所で発見され…
2026/08/03

「給湯器がない……」

2週間ぶりに茨城の別荘を訪れた私は、車を降りたまま動けなくなった。

昨年、故障を機に取り付けたばかりの新品の給湯器が、壁から丸ごと消えていたのだ。

残されていたのは、無残に切断された配管。

犯人が力任せに引っ張ったのか、外壁には金具を引き剝がした跡と、深い傷まで残っていた。

しかも別荘は人通りの少ない山奥ではない。

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車が頻繁に通る道路沿いだ。

「こんな場所で、堂々と盗んだのか……」

怒りで手が震えたが、私は何も触らなかった。

まず壁全体を撮影し、切断された配管、地面のタイヤ痕、落ちていた白いテープまで、時刻が残る設定で1枚ずつ記録した。

そして警察へ連絡した。

駆けつけた警察官は現場を見るなり、表情を曇らせた。

「最近、この周辺で同じ被害が続いています」

被害届を書きながら、私は昨年の工事書類を思い出した。

自宅に戻ってファイルを探すと、給湯器の領収書と保証書が見つかった。

そこには、製品ごとに異なる製造番号が記載されていた。

私はすぐに、その番号と購入価格、設置日を警察へ提出した。

さらに翌日、道路を挟んだ向かいの家を訪ねた。

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事情を話すと、住人の男性が申し訳なさそうに言った。

「うちの防犯カメラ、道路まで映っているかもしれません」

映像を確認すると、被害に気づく3日前の午前2時17分。

別荘の前に白い軽トラックが停まり、2人の男が給湯器を運び出す姿が残っていた。

車体の側面には、見覚えのある会社名まで映っていた。

その情報が警察へ渡ってから、わずか4日後。

近隣の金属買取店で、私の給湯器と同じ製造番号の部品が発見された。

店には買取時の身分証記録と、防犯映像も残っていた。

犯人は近隣で仕事をしていた作業員だった。

「使われていない別荘だと思った」

事情聴取でそう話したらしい。

だが、使われているかどうかなど関係ない。

他人の物を盗み、家まで壊していい理由にはならない。

後日、犯人側から給湯器の交換費用、配管工事代、外壁の修理費を全額負担するとの連絡が入った。

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現場確認に来た会社の責任者は、傷だらけの壁を見て何度も頭を下げた。

私は怒鳴らず、黙って1冊のファイルを机に置いた。

中には現場写真、保証書、防犯映像の時刻、修理見積書が順番に並んでいた。

「使っていない家だと思ったんですよね」

私が静かに尋ねると、犯人は一度も顔を上げられなかった。

修理が終わった日、壁には新しい給湯器と防犯カメラが設置された。

人目につく場所だから安全なのではない。

証拠を残し、諦めずに追う人がいるから、盗んだ者は逃げ切れないのだ。

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