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私「車に近づけない…」ドアミラーを覆った無数のミツバチに騒然→10m離れて撮影した1枚を養蜂家に見せると、40分後に驚きの光景が広がった
2026/08/03

「私の車、何か動いてる……」

昼休み、駐車場へ出た私は、その場で足を止めた。

赤い車のドアミラーが見えない。

代わりに、茶色い大きな塊が張りつき、その周囲を無数のミツバチが飛び回っていた。

数十匹どころではない。

近づくほど羽音が大きくなり、ドアにも窓にも蜂が広がっていた。

私は慌てて車へ戻ろうとせず、10メートルほど離れた場所から写真を撮った。

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すると後ろから来た同僚が笑った。

「殺虫剤をかければ終わりでしょ」

敷地内のホームセンターにも相談すると、店員が駆除用のスプレーを持ってきた。

だが、車の周囲には買い物客もいる。

刺激して一斉に飛び回れば、誰かが刺されるかもしれない。

私は、

「専門家に確認できるまで、噴射しないでください」

と頼み、カラーコーンで周囲を立入禁止にしてもらった。

業者が来られるのは夕方。

それまで待つしかないと思ったとき、投稿した写真を見た養蜂家から連絡が届いた。

「殺さないでください。これは巣ではなく、女王蜂を中心に休んでいる群れの可能性があります」

私はすぐ、そのメッセージと撮影時刻入りの写真を責任者へ見せた。

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しかし同僚はまだ不満そうだった。

「蜂なんて危ないんだから、全部駆除すればいい」

その直後、現場へ来た養蜂家が車を見るなり言った。

「今ここで殺虫剤を使えば、群れが散って駐車場全体に広がります」

同僚の手から、スプレーが静かに下ろされた。

養蜂家は防護服を着て、蜂を刺激しないよう専用の箱を車のそばへ置いた。

その中へ女王蜂を誘導すると、不思議なことに、周囲を飛んでいた蜂たちも次々と箱へ集まり始めた。

約40分後。

ドアミラーを覆っていた黒い塊は消え、数千匹の蜂は安全に回収された。

車にも傷はなく、刺された人もいなかった。

養蜂家は箱を持ち上げながら、笑顔で言った。

「この群れは新しい場所で飼育します。大切に育てますよ」

先ほどまで殺虫剤を勧めていた同僚は、気まずそうに私を見た。

「止めてくれてよかった。俺が噴射していたら、大変なことになってたな」

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私は責める代わりに、ただうなずいた。

怖いものを見たとき、すぐ排除したくなる気持ちは分かる。

けれど、知識のないまま動けば、人にも生き物にも危険が及ぶ。

その日、私が車に乗れたのは予定より2時間遅い夕方だった。

それでもエンジンをかけた瞬間、腹立たしさはなかった。

急がず、触らず、専門家へつないだ。

たったそれだけで、誰も傷つかず、数千の命まで守れたのだから。

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