買い物帰り、冷凍食品を片づけていた私は、さばの袋を見て手が止まった。
大きく書かれていたのは「国産さば」。
3枚入りで税込540円。
「国産なら安心かな」と思って、いつもより少し迷わずカゴに入れた商品だった。
ところが、裏の表示を何気なく見た瞬間、目が点になった。
原産国名。
中華人民共和国。
「え、国産とは……?」
一瞬、自分の読み間違いかと思った。もう一度見ても、上にははっきり「国産さば」。下には「原産国名 中華人民共和国」。頭の中で言葉がぐるぐるした。
国産のさばなのか。
中国産なのか。
それとも中国で加工したという意味なのか。
どちらにしても、買う側から見ればかなり紛らわしい。
その日の夕飯に出すつもりだったが、私は袋を開けるのをやめた。レシート、商品の写真、表示部分のアップを撮り、翌日スーパーのサービスカウンターへ持って行った。
「すみません。これ、表示がよく分からなくて」
店員さんは最初、軽い感じで言った。
「ああ、冷凍の魚ですね。何か問題ありました?」
私は写真を見せた。
「ここには国産さばとあります。でも原産国名は中国になっています。どちらを信じればいいですか?」
店員さんの表情が、そこで少し変わった。
「少々お待ちください」
しばらくして、売り場担当の男性が来た。
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