「中卒の旦那の子なんて、もう孫じゃないわよ。」
正直、耳を疑った。しかもその言葉は、まだ幼い娘の目の前で母の口から平然と放たれたのだ。
その瞬間、頭の中が真っ白になった。怒りよりも先に、胸に込み上げてきたのは悔しさだった。
――何より、娘にこの言葉を聞かせてしまったことが。
私は娘を抱き上げて立ち上がり、静かに言った。
「もういい。
こんな親、こっちから縁を切る。」
こうして私たち家族と母の関係は、ほぼ絶縁状態になった。だが――それから十年後。
母は突然、私の娘の前で土下座することになる。
人生とは、本当に何が起きるか分からない。
――――――――――
私の名前は直美、四十歳。自分で言うのもなんだけど、明るい性格が取り柄だ。
夫からは「一人で二倍うるさい」と言われるし、娘からも「お母さんが静かだと体調悪いの?」と心配される。
まあ、つまりよくしゃべるタイプだ。
でもおかげで我が家はいつも賑やかだ。
夫は中卒。でも真面目で、誰よりも家族思いの人だ。
娘の美希も、そんな父親が大好き。
平凡だけど、温かい家庭だと思う。
ただ一つだけ問題があるとすれば――
私の母だった。
母はいわゆるエリート。有名大学を卒業し、若い頃は弁護士として活躍していた。
その影響か、学歴へのこだわりはとにかく強い。
子供の頃から、私と妹にはこう言っていた。
「あなたたちはエリートになるのよ。」「絶対に有名大学に行きなさい。」
それこそ耳にタコができるほど聞かされた。
母自身、完璧な人生を歩んできたつもりだったのだろう。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=MVTZgRE3gj0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]