結婚して2年。
私は夫と穏やかな家庭を作れると思っていた。
夫とは仕事の時間が合わないことも多かったが、お互いに忙しい時期だから仕方ないと思っていた。
私の帰宅が遅い日が続いた時も、夫は「仕事を頑張っているなら応援するよ」と言ってくれていた。
だから私は、少しずつすれ違いが増えても、また時間ができれば元に戻れると思っていた。
でも、いつからか夫の態度は変わっていった。
休日の予定を聞いても、「同僚と出かける」「急な用事が入った」と断られることが増えた。
私が自分の仕事で寂しい思いをさせたのかもしれない。
そう思って、責めることもできなかった。
そんなある日、共通の知人から1通のメッセージが届いた。
添付されていた写真を見た瞬間、息が止まった。
そこに写っていたのは、夫と幼馴染の女性だった。
2人は親しそうに肩を寄せ、まるで恋人のように笑っていた。
最初は何かの間違いだと思った。
でも、不安は消えなかった。
調査を依頼すると、数日後に届いた報告書には、ホテルへ入る姿や腕を組んで歩く写真が残されていた。
夫が隠していたものは、私の想像以上だった。
私は何も言わず、しばらく実家へ戻ることにした。
両親に事情を話し、離婚に向けて準備を始めた。
その夜、母と話していると突然スマホが鳴った。
相手は夫だった。
電話に出ると、向こうから大きな音が聞こえた。
火花が弾ける音。
笑い声。
そして夫の声。
「今、お前の実家の庭で花火やってるんだよ」
一瞬、意味が分からなかった。
「……私の実家?」
すると夫は当然のように言った。
「そうだよ。庭に池もあるし、最高の場所だろ」
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