「1番でなくちゃダメですか?2番じゃダメなんですか?」かつてこんなセリフが話題となったことがありました。無理に1番を目指さなくても、2番目、3番目でも価値がある。そんなことも確かにあります。しかし1番でなくちゃ意味がない。そういうケースは少なくありません。
例えば「あなたを2番目に愛していますよ」などと言われて、誰が嬉しいでしょうか。
今回は『枕草子』より、一条天皇の中宮・藤原定子(ていし/さだこ)と、彼女に仕えた清少納言(せい しょうなごん)のこんなエピソードを紹介したいと思います。
「二番や三番に興味はありません。死んでも嫌です。一番でなくちゃ、生きている意味がありません」(イメージ)
ある日のこと。清少納言が女房たちと談笑していると、いきなり文(ふみ)が投げ込まれました。
「中宮陛下(定子)から?……何でしょう」
開いて見ると、中にはこんなことが書かれています。
思ふべしや、否や。人、第一ならずはいかに
【意訳】貴女を愛してあげましょうか?どうしましょうか?だけど、貴女は一番じゃなくちゃ嫌なんでしたっけ?
要するに「二番目でよければ、貴女を愛してあげましょう」というメッセージでした。
人前でそんなことを訊かれても……とは思いますが、清少納言はこれに返事をしたためます。
記事はまだ終了していません。次のページをクリックしてください
引用元:https://www.facebook.com/share/p/C5wFgCoFcgpCf97U/?,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]