仕事納めを控えた年末、会社での忙しさがピークに達していたその日のこと。長年、人事部に勤める友人から、一本の不可解な連絡が入った。
「なあ、お前と同じ高校出身だという『健吾』っていう男が中途採用に応募してきたんだけど。どんな奴か知ってるか?」
その名前を聞いた瞬間、凍りつくような嫌悪感が背筋を走った。高校時代、同じスポーツ部に所属していた「健吾」という男の顔が、鮮明に脳裏に浮かんだからだ。
当時、私は消去法で押し付けられたような形ではあったが、部の主将を務めていた。健吾はその一年後輩で、一言で言えば「部活を舐めきった男」だった。ろくに練習にも顔を出さず、たまに来ても手を抜く。それなのに、技術的にほんの少しだけ自分より勝っていたことを笠に着て、私を常に小馬鹿にしていた。
主将の権限として、私は「練習に来ない者は試合に出さない」という方針を貫いた。結果、健吾をベンチからも外したのだが、それが彼の逆鱗に触れたのか、彼は学校内でとんでもない不祥事を起こした。その余波で、私たちは高校生活最後となるはずだった夏の大会への出場権すら剥奪されることになったのだ。彼が撒き散らした火の粉を、私たちは全員で被る羽目になったのである。
あれから数年が経ち、私は大企業で充実した日々を送っていた。まさか、そんな過去の亡霊が、現在の職場にまで現れるとは夢にも思わなかった。
私は友人に対し、高校時代の出来事を包み隠さずすべて話した。彼が女子生徒に対して不適切な振る舞いを行い、チームの夢を潰したこと。そして、当時の私たちがどれほど苦渋を味わったか。
友人である人事担当者は、話を聞きながら絶句し、電話の向こうで本気でドン引きしていた。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DjI6jJaB4II,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]