隣家の土地で新築工事が始まったのは、約1週間前だった。
古い建物が撤去され、数日前から重機による造成作業が進められていた。
騒音や振動はあったが、家を建てるためには必要な作業だと思い、特に苦情は入れていなかった。
建築会社から工事開始の挨拶はあったものの、塀を撤去する説明は一度もなかった。
その日の午後5時52分、帰宅した私は自宅横の景色が変わっていることに気づいた。
昨日まで境界付近にあった塀が、根元から壊されていた。
地面は深く掘られ、自宅へつながる配管がむき出しになっている。
最も驚いたのは、2週間前に買い替えたばかりのエアコン室外機だった。
本来置かれていた場所の土が掘り返されたため、室外機は紐で雨樋へ固定され、宙に浮いた状態になっていた。
紐は室外機の上部を通り、反対側は雨樋へ結ばれている。
素人の私が見ても、安全な設置には思えなかった。
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