スマホの画面を見た瞬間、私は思わずため息をついた。
そこには、義母・美智子からの不在着信が十三件も並んでいた。
またか……。
そう思った直後、まるで私の気持ちを見透かしたかのように、スマホが再び震えた。
表示された名前は、やはり義母だった。
私はゆっくりと通話ボタンを押した。
「もしもし」
すると、挨拶もなく、いきなり怒鳴り声が響いた。
「ちょっと!今月の仕送り30万円はまだなの!?」
耳が痛くなるほどの大声だった。
「だから何度も連絡してるのよ。今月分、まだ振り込まれてないじゃない!」
私は黙ってその声を聞いていた。
夫が病気になったことも、自分たちの生活が苦しくなっていることも、義母には関係ないらしい。
彼女の頭の中にあるのは、ただ一つ。
毎月振り込まれる30万円だけだった。
私は拳を握りしめた。
もう限界だった。
「お母さん……」
「何よ?」
「こんな状況になっても、自分の言動を反省しないんですね」
少し間を置いて、私ははっきりと言った。
「息子さんは他界したので、もう仕送りできません」
その瞬間、電話の向こうが静まり返った。
「……は?」
義母の間の抜けた声が聞こえた。
だが、これは本当の意味で彼女の本性を知るための、最後の確認だった。
私の名前は神谷はるか。32歳。
大手金融会社で働きながら、夫の啓太と暮らす兼業主婦だ。
啓太と出会ったのは数年前。
趣味の集まりで知り合った彼は、誰にでも優しく、いつも周囲を笑顔にするような人だった。
そんな彼の人柄に惹かれ、私たちは自然と距離を縮めていった。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VFgl1cklVn0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]