私の名前は原西モカ、三十四歳。小学四年生の息子・資本を、たった一人で育てている。二つ上の彼氏には逃げられ、結婚の約束はあっけなく崩れた。そんな私が頼って暮らしているのが、姉の橋本みつきだ。
姉は四十歳。仕事一筋のキャリアウーマンで、結婚にはまるで興味がない。何をしているのか詳しくは教えてくれないが、どうやら教育関係の仕事らしい。
家にいる時間は少ないものの、私と資本にとって、彼女はいつも頼れる存在だった。
ところが最近、資本の様子がおかしかった。
「ママ……」
ある日も、資本は泣きそうな顔で帰ってきた。以前は明るく、友達と外を走り回っていた子なのに、ここしばらくは毎日のように沈んだ表情で帰宅する。理由を聞いても、「なんでもない」としか言わない。私は不安になりながらも、息子が寝静まった後、ふとランドセルの連絡帳を確認した。
そこに書かれていたのは、目を疑うようなやり取りだった。
「私がみんなより多く資本君に回答権を与えてあげてるんだから、少しはスムーズに答えてちょうだい」
「先生お願いです。あまり僕に意地悪しないで……」
「そうもいかないわよ。あなたはみんなと違って何もできない子なんだから。私が可愛がってあげてるんじゃない?」
ページをめくるたび、胸が冷えていく。給食の時間に無理やり苦手なおかずを食べさせられ、授業では資本だけを何度も指名しては失敗を誘い、掃除当番まで毎日押しつけられている。
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引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SJ1YaGNJ5Fo,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]